世界教会協議会(WCC)の広報責任者を務めるマリアンヌ・エジダーステン氏が17日、「中国専門家集団」を名乗るハッカー集団から脅迫を受けた。ハッカーらは、エジダーステン氏の個人用メールアカウントをハッキングし、家族写真を入手したとして、72時間以内に15万9千ドル(約1780万円)を支払うよう要求。さらに家族写真を世界中にばらまくと脅した上、WCCのウエブサイトやソーシャルメディアのアカウントをハッキングするとも脅迫した。WCCが19日、発表した。
WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事は、ハッキング攻撃を非難。「このような思いをするのは実にひどいことです。しかし公共の役割を担っていると、このような攻撃を受けることがあります」と述べ、「WCCはこのような脅威に決して屈しません」と、ハッカー側の要求には応じない考えを示した。
エジダーステン氏とWCCはすでに必要なセキュリティー措置を取っており、警察にも通報したという。
エジダーステン氏は「これは私と私の家族、またWCCや表現の自由に対する攻撃です」とコメント。「私を脅迫するために私的な資料を使うことは受け入れられません。自分の家族や友人とプライベートなコミュニケーションをする権利のために、絶対にお金を払うようなことはしません」と語った。