米フェイスブック社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)(35)が最近、この数年に味わった苦境の中で、自身が「以前よりも宗教的」になったと語った。
同社をめぐってはこれまで、反保守的な傾向があるとか、複数の選挙に影響を及ぼしたなどと非難する声があり、ザッカーバーグ氏自身は、米連邦議会で証言することを余儀なくなされたこともあった。
地元のデザート・ニュース紙(英語)によると、ザッカーバーグ氏は、米ユタ州シリコンスロープスで開催された技術サミットで、この数年に受けた霊的影響について話すとともに、仕事の重責を果たしながらも良き父親であろうとしてきた葛藤について明かした。
「ここ数年は私にとって本当に心砕かれる期間で、私は以前よりも宗教的になりました」
ザッカーバーグ氏は「自分よりも大きな」存在に信頼することが重要だと語る一方、今後は仕事よりも家族を常に重視していくと述べた。
「人は皆、自分が自分自身よりも大きなものの一部であると感じる必要があります」
「私は毎晩、娘たちを寝かせようと努めています。いつもできるわけではないのですが、そうすることは私にとって大切なことです」
「仕事は重要です・・・。しかし、つまるところ、私たちは皆、人間ですから、家族や友人が必要ですし、地域社会が必要なのです」
ザッカーバーグ氏はかつて無神論者だと語っていたが、2016年にはフェイスブック・ユーザーとのやりとりの中で、無神論者であることを否定し、「僕はユダヤ教徒として育てられ、その後、疑問に思う時期もあったけど、今は宗教がとても重要だと考えている」と答えていた。(関連記事:脱無神論明言のフェイスブックCEO、牧師らと面会 キリスト教に接近?)