クリスマスムードに包まれた東京・銀座で19日夜、東京福音センター主催のクリスマス集会「東京メリエストクリスマス2019」が開かれ、約100席の会場はほぼ満席となった。同教会の主任牧師でゴスペルシンガーの万代栄嗣牧師がトーク&ライブを行い、オリジナル曲を中心にゴスペルソングを披露。「私が皆さんにお伝えしたいのは、メリエスト(最上の)クリスマス。それは、救い主イエス・キリストがいてくれるクリスマス」と福音の知らせを伝えた。
「どんなにその人の功績が大きくても、20年、30年の時が流れれば人々の記憶から消えていく。しかし、イエス・キリストの誕生は、2千年たった今も色あせない」と万代牧師。「それは彼が単に過去の人でなく、今も生きて働いておられる救い主だから。神様は私たちのために御子を遣わし、神が人となられて私たちの前に現れてくださった。それが救い主イエス・キリスト」と説いた。
「このお方を一緒にいてくださる神として認めるならば、そのお方は私たちのどんなつらいことや苦しいことも分かってくれる。それを受け入れ、一緒に悩んでくれる。そればかりか、それを引き受けてくれる」。万代牧師はそう続け、「単なる理屈や理論ではなく、宗教の単なる教えではなく、イエス・キリストは神でありながら、私たちの罪を背負って十字架で死んでくださった。彼は救い主で、彼に近づく者をご自分の業を通して完璧に救うことができる」と伝えた。
また、「その救いは、この地上での感動だけでなく、死ぬことすら越えさせる。命を与えられた神の世界は、死の向こう側にも広がっている」と言い、「神は清いお方だから、心が汚れたままでは神の世界に入れない。救い主の業を通して、私たちは神の永遠の世界の希望へと生きていくことができる」と話した。
最後に万代牧師は、「クリスマスの流行は変わっても、私たちと一緒にいてくれる救い主とその救いの業は変わらない」と強調。「どんな人生にも、絶対に出口はある。神様があなたに命を与えてくださった以上、あなたの人生にちゃんとしたゴールはある。救い主イエス・キリストと共に歩み通すことができる」と信仰の決心を促した。
万代牧師は、東京福音センターのほか全国8教会の主任牧師を務める傍ら、講演家、ラジオDJ、神学校教授、世界各地で福音を伝える伝道者として、幅広く活動している。一方、学生時代にはプロデビューの話もあったほどの歌声の持ち主で、現役牧師の今もゴスペルシンガーとして活動を続けている。この日は、クリスマスにちなんだ曲も含め、オリジナルのゴスペルソングを披露。沖縄出身のバンド「HY」の名曲「366日」を歌う場面もあった。