単立・炎リバイバル教会(東京都足立区)が24日、愛知県を拠点にリバイバル運動を展開する宣教団体「リバイバルミッション」の伝道者、平岡修治牧師を招いて伝道礼拝を行った。会堂が満席となる約100人の出席者のうち約3割が新来会者で、メッセージの最後には多くの人々が救いの招きに応じた。平岡牧師は、イザヤ書43章4節「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」を強調し、「大切なのは、あなたの罪が赦(ゆる)されること。イエス・キリストはその罪の身代わりに十字架にかかった。赦されてみませんか」と救いのメッセージを伝えた。
リバイバルミッションは1970年、日本のリバイバルを求めて滝元明牧師、田中政男牧師らが創立した「日本リバイバル・クルセード」を前身とする。93年11月に阪神甲子園球場で3日間にわたって行われた伝道集会「全日本リバイバル甲子園ミッション」を機に、大規模な伝道集会やリバイバルを求める祈りの運動を国内外で展開している。
この日は音楽ゲストとして、テレビドラマの劇中音楽やテーマ曲などを担当し、ウクレレ奏者としても活躍する作曲家の中村匡(ただし)さんが出席。自作のBGMに合わせて、オリジナル曲を中心としたワーシップソングをウクレレで演奏した。
牧師家庭に生まれながらも、ずっと神の存在に確信が持てずにいたという中村さん。転機は、東日本大震災の被災地を訪れたときのことだった。すべてが津波に押し流され、住宅の土台だけが並んでいる光景を見たとき、言葉にならない思いが目から涙になって流れ出るとともに、ワーシップソングのCDを作るようにという神からの声をはっきり聞いたという。当時は教会にほとんど行っていなかったため、教会の音楽を作ることに抵抗を覚えながらも、その声に従ってCDを作成。その後も作曲を続け、これまでにワーシップソングのCDを2枚リリースしている。
「神様に従うと、その先にいつもすごいことが待っていると分かってきた」。中村さんは、エレミヤ書29章11節「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ」を引用。「自分が望んでいなくても、神様がはっきりと自分の前に道を示したときにその道を信頼して歩んだら、その先に素晴らしいことが待っているんだと日々実感しながら生きています」と証しした。
平岡牧師はメッセージの中で、人体があまりにも精巧に造られていることや、天体の緻密なバランスによって奇跡的に人類の生存が成り立っていることを、具体例を挙げながら説明。「神が人間を創造したと聖書には書いてある。『生きている』ではなくて『生かされている』」と説いた。また、千円札は動物にとってはただの紙切れだが、それを作った人間の手にあるときに千円の価値が出てくると話し、「造られたものは造った方の手に握られたときに初めて目的を見いだす。私たちが神様に出会ったときに、人生の目的が分かる」と強調した。
さらに、千円札であれば、たとえ古くなっても千円の価値に変わりがないように、他人からどう見られようとも、一人一人は神の目から見れば「あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と言われる存在だと強調。愛するとは、相手の立場に立つことだと語り、「イエス・キリストという神の子が、なぜ地上にわざわざ生まれたか。あなたの立場に立つためです。あなたの苦しみ、痛み、つらさ、あなたの側に立つために、人としてこの地上に来てくださった」と話した。また、愛とは与えることだと説き、「イエス・キリストは、十字架の上で私たちの罪のために死んでくださった。罪の身代わりになった」と語った。
平岡牧師は、「人はだますことができる。しかし、神はだますことができない。自分のまいた罪の種は、必ず刈り取るときがやってきます。しかし、イエス・キリストはその罪の身代わりに十字架にかかった」と説き、「聖書には『もし御声を聞くならば、心をかたくなにしてはならない』と書いてある。あなたの人生の中に、なくてならぬものは多くはない。ただ一つ」と信仰の決心を促した。