単立・炎リバイバル教会(東京都足立区)が7日、米オレゴン州ポートランドにあるカリスマ派の教会、アバイディング・プレイス・クリスチャンフェローシップのチャーリー・ゴスラー牧師を招いて集会を開き、約50人が参加した。ゴスラー氏は教会における預言の働きについて、「預言は相手を励ます言葉であり、勇気や力を引き出し、その人を建て上げる」(1コリント14:3)と説明した。預言することを熱心に求めるように勧め、「神様はご自身の民を通して実際に語られ、日本の教会を建て上げていかれる」と語った。
ゴスラー氏は、カリスマ派の教会として影響力を持つカナダのトロント・エアポート教会(ジョン・アノット牧師)やカリフォルニア州のベテル教会(ビル・ジョンソン牧師)などの流れを汲むカリスマ派の諸集会で講師として活躍している。3度目の来日となる今回は、同じく預言の働きで著名なオレゴン州のレーニエ・アッセンブリー・オブ・ゴッド教会のジェフ・マックラケン牧師も同行した。
初めに「神様にあって私たちが何者であるかというアイデンティティーを探っていきたい」と語り、創世記1章27節を開いたゴスラー氏は、「皆さん一人一人のうちに、神様が造られた通りの『かたち』がある。それ故に一人一人が尊い、特別な存在」と説いた。地上の生涯におけるイエスのアイデンティティーは「神の子」であり、イエスをキリストと信じる者は、イエスが十字架で死なれた故に、すでにイエスと同じく「神の息子、娘」になっていると強調した。
幼いうちに両親を亡くしたというゴスラー氏。牧師になってもその傷に向き合うことができずにいることを、ある集会で祈る中、はっきりと示された。自分の内側から「本当にお父さんが必要だった!」という小さな子どもの叫び声を聞いたという。ずっと封じ込められていた心の痛みが込み上げ、2時間近くその場に身を伏せて泣き続けた。次の日の朝、まだ暗いうちに目を覚ましたゴスラー氏は、生まれて初めて自分の心の底から、父なる神を慕い求める「パパ!」という叫び声を聞いたという。
ゴスラー氏は、ローマの信徒への手紙8章14、15節「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです。あなたがたは、人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッパ、父よ』と呼ぶのです」を引用。「『アッパ、父よ』とは、単なる教えではない。それは、よい学びや熱心な信心によって知るものではなく、ただ神様との関係性の中から見いだすことができる」と話した。
出エジプト記20章で十戒を与えられたイスラエルの民が、神と直接語ることを恐れた姿を例に挙げ、「ルールというのは、よい基準を作ることはできる。しかし、その基準を生きるようには力づけてくれない。愛によってだけ、人は力強く生きることができる」と語った。
ゴスラー氏は、「もし皆さんの心のうちに、『お父さん』と言える存在がおられるなら、その『お父さん』があなたの心のうちに語ることができることを知っているはず。預言というのは、その神様が何を語ってくれたかを、他の人に分かち合うこと」と説明した。「聖書の御言葉を読むことを通して、神様が語ろうとされているその声を聴いてほしい。これまで何度も読んだ同じ箇所でも、『こんな言葉、今まで見たことがなかった』と、神様がご自身の息をもって御言葉をよみがえらせてくださる」と話した。
集会の後半は、ゴスラー氏とマックラケン氏がそれぞれ、参加した一人一人のために個別に祈りをささげて預言の言葉を伝え、希望者には預言の賜物が与えられるように祈った。