今年のイースター(復活祭)に合わせ、米国などで公開されたキリスト教映画「ブレイクスルー(原題)」が公開後の初週末、1130万ドル(約12億6千万円)の全米興行収入を上げ、3位に付けた。さらに公開約2週間で全米興収が3千万ドル(約33億3千万円)を超え、すでに昨年同じくイースターに合わせ公開された「パウロ 愛と赦(ゆる)しの物語」の累計全米興収約1760万ドル(約19億6千万円)を大きく上回る人気を集めている。
「ブレイクスルー」は、米国では4月17日に2800以上の劇場で公開され、初週末(同19~21日)の全米興収ランキングで、1位のホラー映画「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」(2630万ドル)、2位のファンタジー映画「シャザム!」(1650万ドル)に次いで3位に付けた。
「ブレイクスルー」の全米興収初週末1130万ドルは、キリスト教映画としては、人気クリスチャンバンド「マーシーミー」のリードボーカルの半生を描いた昨年の話題作「I Can Only Imagine(原題)」(1710万ドル)以来のヒット。「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」(1620万ドル、2017年)や「天国からの奇跡」(1480万ドル、16年)、「復活」(1180万ドル、同)、「祈りのちから」(1140万ドル、15年)に続く成績で、低予算ながら人気を集めたヒット作「神は死んだのか」(920万ドル、14年)や「ファイアー・ストーム」(680万ドル、08年)を上回った。
出口調査により映画の格付けを行っているシネマスコア(英語)は、「ブレイクスルー」をグレード「A」に格付け。米フォックス・ニュース(英語)によると、観客層は白人系が48パーセント、ヒスパニック系が28パーセント、アフリカ系が15パーセント、アジア系・その他が9パーセントで、女性が65パーセントを占めている。
「ブレイクスルー」は、致命的な事故に遭遇した14歳の少年ジョン・スミスと母親のジョイスが、祈りと聖霊の力に寄り頼むことで体験した奇跡を描いた作品。ジョンは一時死亡と診断されるが、ジョイスの必死の祈りが応えられ、45分後に医師の絶望を覆して息を吹き返すという実話に基づいた物語が展開する。母親のジョイス自身が書いた『インポッシブル(原題)』(17年、英語)が原作で、「7つの贈り物」のグラント・ニーポートが脚本を担当している。
■ 映画「ブレイクスルー」予告編(英語)
■ 映画「ブレイクスルー」公式サイト(英語)