日本におけるゴスペルブームの火付け役となった映画「天使にラブ・ソングを…」(原題:Sister Act)のシリーズ最新編となる「天使にラブ・ソングを3」の製作が進められている。米ディズニーが、米国で2019年後半から開始予定の動画配信サービス「Disney+(ディズニー・プラス)」向けの作品となるという。米エンタメ業界紙「バラエティー」(英語)が伝えた。
同紙によると、米コメディードラマ「インセキュア」で共同製作総指揮を務めたレジーナ・ヒックスと、米音楽ドラマ「STAR 夢の代償」で共同製作総指揮を務めたカリン・ジストが脚本を執筆する。2人はこれまでもテレビ映画「キャンプ・ロック」や、同「ドラムライン:ア・ニュー・ビート」などで脚本を共同執筆している。
ストーリーの詳細は明らかにされておらず、本シリーズで世界に知られるようになった主演のウーピー・ゴールドバーグ(63)が出演するかどうかも現在のところ不明。ただしゴールドバーグ自身は昨年9月、英テレビ番組に出演した際、新作はまったく新しい作品となり、自身はカメオ出演することになるだろうと話している。
1992年に公開された「天使にラブ・ソングを…」は、世界興行収入約2億3千万ドル(約252億円)の大ヒットを記録。翌93年には、ほとんど同じキャスティングで続編「天使にラブ・ソングを2」が製作された。その後、ミュージカル化もされている。
「天使にラブ・ソングを…」は、殺人現場を目撃してしまったことで、カトリックの修道院にかくまわれることになったクラブ歌手デロリス(ゴールドバーグ演)をめぐるストーリー。デロリスは初め、堅苦しい修道院の生活に辟易するも、聖歌隊の指揮者を任されたことで一変。歌手としての本領を発揮し、ローマ教皇が視察するほどの活気ある聖歌隊に生まれ変えさせる。
「天使にラブ・ソングを2」は、前作の事件から1年後の設定。再びクラブ歌手としての生活を送るデロリスの元に、修道院で出会ったシスターたちが訪れ、奉仕先の高校が荒れていて困っていると相談する。デロリスは再びシスターに扮してその高校へ赴き、聖歌隊を結成して、歌を通して生徒たちの心を一つにしていく。
「天使にラブ・ソングを3」の製作をめぐっては、すでに2015年に米ディズニーが準備を進めていることが伝えられていた。「天使にラブ・ソングを2」から20年以上がたっており、この時点では続編かリメイクかも分かっていなかったが、同紙は今回、続編だと伝えている。