扶桑社が発行する男性誌「週刊SPA!」が昨年12月25日号で、大学の実名を挙げて女子大学生を性的にランク付けする内容の記事を掲載した問題で、フェリス女学院大学は9日、「女性軽視、女性蔑視といえる内容」と抗議する声明を大学のホームページで発表した。
同大は、「女性の名誉と尊厳を傷つける今回の記事や同様の記事に対し、本学は、ここに強く遺憾の意を表明いたします」としている。
記事をめぐっては、同大をはじめ、実名を掲載された5大学が相次いで抗議。法政大学の田中優子総長は9日、「女性の名誉と尊厳をおとしめる記事」と抗議し、同編集部に再発防止を厳重に申し入れたことを大学のホームページで明らかにした。ネット上でも反発の声が高まり、記事の撤回や謝罪を求める署名活動が広がっている。
扶桑社は9日、ホームページ上に「女性の尊厳に対する配慮を欠いた稚拙な記事を掲載し、多くの女性を傷つけてしまった」などとするコメントを発表し、「購読者の皆様に不快な思いをさせてしまったこと、大学関係者の皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。