C・S・ルイスの著書『キリスト教の精髄』から、最後の引用となります。
5. クリスチャンは聖霊の御声を聞きつつ生きる
「それは朝、あなたが起きる瞬間にやってきます。その日のための、あらゆる願いや希望が野獣のように押し寄せてきます。ですから毎朝、最初の仕事はそういったものをすべて押しのけることです。そして、あのもう一つ別の声を聴くことです。あのもう一つ別の見方をすることです。あのもう一つ別の、より大きい、より強い、より静かないのちが、魂の中に流れ込んでくるようにすることです。そして、一日中、そのように続けることです。いらいらしたり、気をもんだりするすべての事柄から身を引き、聖霊の風を頂いて生活に入っていくのです」―C・S・ルイス
私たちは何かと気忙しい生活をしており、さまざまなストレスを抱え、心配が絶えません。その日のうちにしておくべきリストを作り、それらをやり上げることに懸命になります。いつも時間が足りません。心は放っておくと、いつしかいらいらしたり、気をもんだりすることが増えて、自分の声、他人の声ばかり聞いて行動しようとしてしまいます。
しかし、クリスチャンは復活のキリストの御霊である聖霊と共に生きることができるように、神様は私たちに聖霊を与えてくださっています。聖霊の声を聴きながら生きることがクリスチャンの生活です。自分の声ではなく、他人の声でもなく、聖霊が何を言われるかを聴きつつ、生きていきます。そして、聖霊の声を聴いて生きることができるようにと、神様は私たちに聖書の御言葉を与えてくださっています。
一日の初めに聖書を開き、静かに御言葉に耳を傾けていくことによって、私たちは聖霊の御声を聴くことができるようになります。本当にキリストのために生きようと願うクリスチャンは、聖霊の声を聴きながら生きていきます。神の恵みと聖霊の力だけが、私たちを神に喜ばれる人にしてくださることを忘れないようにしましょう。
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