第53回大阪ケズィック・コンベンションが14日、大阪リバーサイドホテルで開かれた。午前の集会では、教職信徒ら約470人が集まり、英ムーアランズ・カレッジ副校長のイアン・コフィ氏がエレミヤ書1章1~19節を本文に講演した。コフィ氏は、「エレミヤは神の御前に徹底的に自らを明け渡した人」と語り、「皆さんがなすべき神の使命がある。神様は皆さん一人一人を用いようとされている」と神への明け渡しを訴えた。
コフィ氏は、エレミヤ書20章8、9節について「これが、まったき神への明け渡しの1つの姿」とし、「主の御言葉が心のうちで火のように燃え上がった。彼の生涯は、徹底して神に従う生き方だった」と強調した。
その上で、本文から4つの大切な教訓を読み取ることができるとした。
第一は、まず神の召しに応えて、自らの生涯を明け渡すこと。コフィ氏は、「今日、皆さんの生涯を主に明け渡そうではありませんか。神様の御前にはっきりと申し上げましょう。はっきりと神様に明け渡すそのとき、神様はあなたに使命を示される」と語った。
第二は、神が召されるとき、神ご自身が十分な備えをなしてくださること。コフィ氏はフィリピの信徒への手紙4章13節を引用し、「神様が召されたときには必ず、その人に必要なものを備えてくださる。今日、神様は皆さんをどのように召しておられるか。皆さんが手の中にまだ握っておられるものは何でしょうか。それを十字架のもとに投げ出しましょう」と訴えた。
第三は、神は成功について、一般とは異なった認識をされていること。孤独な悲しみの預言者といわれるエレミヤの生涯についてコフィ氏は、「ある意味で成功とは思えない。しかし、この世の生涯だけが私たちの目指すべきところではない。神様ご自身が天の素晴らしい式典を用意してくださっている」と述べた。
第四は、神はいつもご自身のために生きる誠実な人を高く上げてくださること。コフィ氏は、「神様の御前に忠実に従うことがイエス様の最も喜ぶこと。神様は私たちの忠実さに報いてくださる方」と説いた。
最後にコフィ氏は、「私たちはまだ本国である天に帰っていない。イエス様に目を留めて歩んでいこうではありませんか。イエス様ご自身に明け渡していきましょう」と訴えた。
午後の集会では、世界各地のケズィック・コンベンションで講師として奉仕している米国のロジャー・ウィルモア氏が講演し、夜の集会では、日本基督教団東調布教会牧師の島隆三氏が説教した。大会は16日まで3日間の日程で行われる。