「しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものを禁ずる律法はありません」(ガラテヤ5:22、23)
先日、教会に届けられた自然の秋の実りを味わっていながら、ふと思いました。私たちも実を結ばなくてはいけません。イエスは言われました。「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです」(ヨハネ15:16)
私たちは2017年のここまでの歩みの中で、どんな実を結んできたでしょうか。良い実を結ぶどころか、悪い実を結んではいませんか。自らを省み、神の前に心の姿勢を正す者でありたいと思います。
今日の聖書の箇所でパウロは、御霊が働く私たちが必ず結ぶことができる実がある、これらを意識しようと語っています。クリスチャンであるなら、誰の心にもキリストの御霊は働いていて、主を見上げ続けるならばその実を結ぶことができます。どんな難しい律法を守るよりも、神の愛と聖霊の力が働いて私たちの人生の中で生み出されるこれらの実は、神に喜ばれる価値あるものなのです。
御霊の実を実らせるためには、3つの角度から自分の信仰生活を見つめ直す必要があります。
1. 神との関わり
愛、喜び、平安などの御霊の実を見ても、人間の理想や力だけでは生み出せないものであることを私たちは知っています。愛が良いことと知っていても、誓った愛が破られることもあり、愛したはずが憎しみに終わることもあります。ギリシャ語で平安と平和は同じ単語です。平和が大切だと分かっていても、人間は核兵器を手放せません。神と向き合い、しっかりとした関係を結ぶときに、本当の愛、喜び、平和を頂くことができるのです。神に対する信仰が忠実に機能しているか、もう1度確認しましょう。
2. 周りの人々との関わり
周りの人々に対する愛がおろそかになってはいませんか。寛容、親切、善意、誠実は自分の独り相撲では実現できません。家族や会社の仲間、友達、教会の兄弟姉妹との出会いの中に、寛容、忍耐のある本当の優しさがありますか。善意で事を行っているでしょうか。クリスチャンとして向き合うことを忘れてはいけません。憎んだままでいいですか。人々との関係の中に、キリストの血が通いますように。
3. 自分自身との関わり
自分に、クリスチャンであると信仰告白して、自制の実を結んでいるでしょうか。自分の素直な思いだからといって湧き上がる罪深い欲望やわがままに自分を委ねずに、イエスと共に歩むことです。
神との関係を整え、人々との関係を大切にし、自分自身を偽らずクリスチャンとして歩むことができ、御霊の実を結ぶ者とならせてくださいと祈りましょう。
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