私たちが使っている冷蔵庫は、自動霜取り装置付きです。この装置のおかげで私は随分助かっています。
しかし、助かっているとはいっても、冷蔵庫はドアが上下にあるタイプで、上は冷凍庫になっていて、そこには自動霜取り装置が付いていないため、時々、やはり霜の点検をしなければなりません。
今日の午後は、冷凍庫の中の霜取り作業に取り掛かることにしました。じっくりと霜を見ているうちに、霜は何と美しいものなのだろうと気が付きました。霜がどのように形成されるか、今までの私は十分といえなくても理解していたと思います。
しかし、今回は、神様がどのようなお方でいらっしゃるかを、霜から教えられました。 神様は私たちの周りに、どれほど多くの喜び、美しいものを置いてくださっているのでしょうか。罪で汚れているものと照らし合わせてみると、主が備えてくださった美しいものが、いっそう鮮明に見えてくるでしょう。
あるいは、美しいものが汚いものにのみ込まれてしまっているのでしょうか。私の自動霜取り装置付きの冷蔵庫は驚くほどの優れものです。何でも楽をしたがる性格の私にとっては魅力的です。しかし、よかった、便利だと思うのはある程度までです。
一方、冷凍庫となると話は別です。霜を自動的に取り除く装置がないために、霜取りは手間のかかる仕事になります。手間をかけ、霜取り作業をしているときに、神様は私の目を開き、主の御手の働きが分かるようにしてくださいました。つまり、生きて働いてくださっている主の存在と御力を知ることが、生活の中の最も大切な一面だと、私に示されたのです。
何でも自分でできるからといって、神の御力を忘れないようにしましょう。神様が与えてくださった美しいものを見失うことがないように、生活の煩わしさに心を奪われないようにもしたいものです。
「私たちの資格は神からのものです」(Ⅱコリント3:5)
「私とともに主をほめよ。共に、御名をあがめよう」(詩篇34:3)
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【書籍紹介】
ミュリエル・ハンソン著『蜜と塩―聖書が生きる生活エッセイ』
読んでみて!
一人でも多くの方に読んでいただきたいエッセイです。聖書を読んだ経験が有る、無しにかかわらず、著者ファミリーの普段着の生活から「私もそのような思い出がある」と、読者が親しみを抱くエッセイです。どなたが読んでも勉強になります。きっと人生の成長を経験するでしょう。視野の広がりは確実です。是非、読んでみてください。
一つは、神を信じている者が確信を持って生きる姿をやさしく、ごく当たり前のこととして示しているからです。著者は、日本宣教のため若き日に、情熱を燃やしながら来日しました。思わぬ事故のためにアメリカへ帰らなければなりませんでしたが、生涯を通して神への信頼は揺るぎませんでした。
もう一つは、日常の中に働いている聖霊のお導きの素晴らしさを悟ることができるからです。私たちの日常生活が神様のご意志のうちに在ると知ることは、安心と平安を与えるものです。
さらに、著者のキリスト者生活のエピソードを通じて、心が温まるものを感じます。私たちの信仰生活に慰めと励ましが与えられます。信仰が引き上げられて、成長を目指していく姿勢に変えられていく自分を発見するでしょう。
長く深く味わうために、急がずに、一日一章ずつでもゆっくりと読んでみてはいかがでしょうか。お薦めいたします。
ハンソン夫妻の長い友 神学博士 堀内顕
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