「第55回首都圏イースターのつどい」(同実行委員会主催)が23日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で開かれた。
まず、同実行委員長の高木康俊氏(キリスト教蓮根バプテスト教会牧師)があいさつを述べ、開会祈祷をささげた。そして、恒例となる救世軍ジャパン・スタッフ・バンドによる演奏と踊り、続いて協力教会合同聖歌隊による賛美「よびとようたえ」(聖歌171番)が高らかに礼拝堂に響き渡った。
今年の賛美ゲストは、幅広い世代に人気のゴスペルシンガー Migiwa(みぎわ)さん。透き通る歌声で「ジュピター」やオリジナルソング「背中」「暗闇に光」の3曲を賛美し、会場は感動に包まれた。
続いて久遠キリスト教会の三浦真信(まさのぶ)牧師が使徒の働き9章から、「キリストを知ることのすばらしさ イースターの感謝」と題してメッセージを取り次いだ。
クリスチャンを迫害するために働いていた回心前のパウロが、ダマスコに向かう途中の道で、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」(4節、新改訳)とキリストの声を聞き、信仰者へ生まれ変わった。そんなパウロと同じような経験を、三浦氏も10代後半でしたという。
「人生にむなしさを感じ、すさんだ心を何かで満たしたかった。そんな自分をどこかで見ている方がいる。それは主イエス・キリストでした。暗闇のような日々から、十字架の死からよみがえったキリストに出会って、失っていた大切なものを見つけることができたのです」
そう力強く語ると、会衆もその言葉に応答するかのようにうなずきながら聞き入っていた。
「キリストに出会って人生が変わりました。この方の後をついていきたい。罪の闇からイエスが解放してくれたのです。パウロに起きたことが、私に起きました。まさに目から鱗(うろこ)が落ちました。これは事実なのです」
そして、会衆に招きの言葉を語り掛けながら祈りをささげた。
その後、会場となった淀橋教会の峯野龍弘主管牧師による閉会祈祷がささげられ、閉会宣言をもって終了した。
この日は特別に賛美ゲストの Migiwa さんに話を聞くことができた。Migiwa さんはゴスペルシンガーとして全国各地を回っている。今年のイースターは名古屋の地でコンサートに出演しながら祝ったという。「伝統ある首都圏イースターのつどいに出演できることは光栄です。クリスチャンではない方に、福音とイースターの本当の意味を知ってもらいたいです」
「首都圏イースターのつどい」は、放送伝道を行っている太平洋放送協会(PBA)がラジオ聴取者の決心の場として開催したのがその始まり。1963年に新宿・伊勢丹デパート屋上で初めて開催され、「連合イースターのつどい」「都民イースターのつどい」「東京イースターのつどい」と名称を変えつつ、現在の「首都圏イースターのつどい」として半世紀以上にわたって続いている。