キリスト教精神に基づき世界の子どもを支援する国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京都中野区)は、南スーダンの飢饉(ききん)について国連3機関(世界食糧計画、食糧農業機関、児童基金)が2月20日に共同声明を出したことを受け、緊急食糧支援を呼び掛けている。
最悪レベルの飢餓を示す「飢饉」の宣言が発表されたのは、南スーダン北部ユニティー州の一部地域。10万人が飢餓に直面しており、さらに100万人が飢饉寸前の状態にある。このままの状態が続くと、7月までに550万人が深刻な食糧不足に陥るとみられている。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、独立前の紛争中から長期にわたって南スーダンの人々のニーズに寄り添い、栄養・食糧支援、水衛生、教育支援、生計向上のための活動など幅広く行ってきた。2016年度には、国連世界食糧計画との連携によって60万人以上の人々に支援を届けている。そして、今回の飢饉宣言を受け、さらなる支援活動を続けていくという。
南スーダン緊急食糧援助募金は、ホームぺージあるいは郵便振替(00140-4-900664、「南スーダン緊急食糧援助募金のため」と明記の上、「特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン」宛)で申し込むことができる。募金は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となる。