関西学院大学(兵庫県西宮市)は23日、宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院と包括的な連携協定に関する協定を締結し、大阪梅田キャンパスで調印式が行われた。淀川キリスト教病院が大学と協定を締結するのは2例目となる。
今回の協定は、両者のさらなる連携強化により、相互の教育・研究および医療技術などの一層の発展と地域社会の発展に寄与することを目的として締結した。
同大と淀川キリスト教病院は、ともに米国プロテスタント教会の派遣宣教師によってキリスト教の伝導を目的に創立された。これまでも、同大の教員や卒業生が淀川キリスト教病院理事会の役員に就任したり、チャプレン、ソーシャルワーカー、事務職として従事したりしている。また、同大が2015年度に採択された経済産業省産学連携サービス経営人材育成事業「診療所を中核とした地域医療経営人材育成プログラム」の実施に当たっては、淀川キリスト教病院から多大な協力を受けている。
調印式には、関西学院大学からは、村田治学長、長峯純一副学長、研究推進社会連携機構長の平松一夫名誉教授、淀川キリスト教病院からは柏木哲夫淀川キリスト教病院グループ理事長、事業統括本部の尾内俊雄局長が出席した。
その中で村田学長は「キリスト教主義の哲学を共にする関西学院大学と淀川キリスト教病院だからこそ、協力してできることがあると思います。本協定が、医療や福祉の世界で活躍する人材の育成につながれば」と話した。また、柏木理事長は「この協定を機に関西学院大学と連携を深めていきたい。そこで生み出されたものが、地域を越え、日本、世界へと広がり、世の中の役に立てばと思います」と語った。