金城学院大学(名古屋市)は17日、ANAホ-ルディングス傘下でANAエアラインスクールを運営するANAビジネスソリューション株式会社(本社:東京都港区)と教育連携協定を結ぶことを発表した。締結式は2月9日、同大で行われる。
英語英米文化学科や外国語コミュニケーション学科を設置する同大は、航空業界を志望する学生も多く、すでに2006年からJAL協力の実践的なプログラム「エアラインプログラム」も実施し、航空会社関連施設での実地研修や、成田国際空港でのインターンシップを行ってきた。
今回の協定は、さらに学生の就職活動支援を強化するのが狙い。今後は、協定に基づき、キャビンアテンダントやグランドスタッフなど、エアライン業界で活躍する人財の育成を目的とした「ANAエアラインスクール学内講座」を開講する。
講座は、ANAエアラインスクールのベーシックコースを4日間に凝縮した集中講座とANA中部空港での実務体験をセットにしたプログラム。講師は、現役キャビンアテンダント・グランドスタッフが務め、ANAが培った「おもてなしマインド」を醸成するプログラムを実施する。さらにその実践として、ANA中部空港での実務体験が受講可能となっている。
2013年10月に開校したANAエアラインスクールは、ダブルスクール形式で学ぶことができ、全国の大学、短期大学、専門学校とも教育連携協定の締結を進めている。AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーの客室乗務職採用推薦校にも指定されている。採用を保証するものではないが、2017年新卒最終合格実績はかなり高い数字が示されている。
金城学院大学は1889年、米国人宣教師アニー・ランドルフが私邸の中に「私立金城女学校」を開いたことに始まる。キリスト教精神に基づいた一貫した教育理念のもと、豊かな人間性と高度な実践的能力をバランスよく兼ね備えた女性の育成に力を注いできた。
現在では 5学部12学科、2研究科の体制の中、5300人を超える学生が学ぶ女子総合大学として、航空業界だけでなく各分野に多くの卒業生を送り出している。