ドイツ・カトリック司教協議会のラインハルト・マルクス枢機卿は20日付の記者発表で、19日に首都ベルリンのクリスマス市場にトラックが突っ込んで起きた事件について、次の声明を発表した。
「ベルリンからのニュースに、私は深い衝撃を受けました。クリスマス市場に対する暴力は、訪れる人たちが求めていたものとは正反対のものです。亡くなられた方々や負傷された方々のご親族のために、私は憐れみます。全ての人々のために私は祈ります。ベルリンの街と私たちの国にとって困難なこの時にあって、私たちは社会として一致団結して立つことが大切です」
同司教協議会によると、ベルリン大司教であるハイナー・コッホ博士は20日、ベルリンの聖ヤドヴィガ教会で犠牲者とその親族のために祈るよう招いているという。
一方、ドイツ福音主義教会(EKD)のハインリヒ・ベドフォードストローム議長も20日、ベルリンで19日に起きたこの事件についてコメントを公式サイトで発表した。
「ドイツや世界中の多くの人々と共に、私は、ひどい暴力の犠牲者たちのための祈りのうちに、団結します。私たちは皆この残忍で無意味な暴力にぞっとしています。こんなに多くの罪のない人たちがその犠牲となってしまいました。この臆病な暴力によって愛する人たちを失ってしまった、犠牲者たちのご遺族は、今やどん底のうちにあると私には想像できます」
EKDは、事件現場の近くにあるベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会で追悼式が20日の午後6時から行われると発表。ドイツのアンゲラ・メルケル首相やヨハヒム・ガウク大統領を含む何百人もの人々が出席した。この事件で12人が死亡、48人が負傷し、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を発表したと、複数のメディアが伝えている。