「信じる人をみる宗教映画祭」が12月10日から16日まで、東京・渋谷のユーロスペース(渋谷区円山町1‐5KINOHAUS3F)で開催される。日本大学芸術学部映画学科映像表現・理論コースのゼミ学生が主催・運営する映画祭だ。
1995年のオウム真理教事件以降、日本人の宗教観が大きく変わった。同ゼミの映画祭は今年で6回目だというが、今回テーマを「宗教を考える」としたのは、まさにその1995年生まれの学生たちが中心となり、宗教や信仰をテーマにした映画作品を通して、「なぜ信じるのかを理解したい」という問いと、「信じることは、いつの時代にも必要なことだ」という思いから企画されたという。
上映される映画は計15本。キリスト教をテーマにした作品だけでも、ソ連出身のアンドレイ・タルコフスキーの名作「ノスタルジア」、テオドラ・ドライヤーの名作「裁かるるジャンヌ」、イングマール・ベルイマンの「冬の光」など、映画史に名を刻んだ巨匠による名作のほか、フランスのシャルトルーズ修道院を撮影したドキュメンタリー映画「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」、テロが頻発する中東で生活する修道士たちを描いた「神々と男たち」、米国の大学教育における無神論と信仰を描いた「神は死んだのか」、米国の福音派教会を追ったドキュメンタリー「ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義」、さらに日本の故大島渚監督の「天草史郎時貞」などなど、キリスト教をテーマにした作品だけでも多彩なラインナップだ。
作品の詳細、タイムスケジュール、前売りチケットなどの詳細は、同映画祭のフェイスブックページ、またはホームページ。