【CJC】中華民国(台湾)総統府は24日、バチカン(ローマ教皇庁)が9月4日に行う故マザー・テレサの列聖式に、蔡英文総統の特使として陳建仁副総統を派遣すると発表した。訪問団は9月2日にバチカンに向け出発、8日に台湾に戻る。台湾の「中央社」通信が報じた。
陳副総統はカトリック信者。バチカンから「大聖グレゴリウス勲章」を授与されており、「エルサレム聖墳墓騎士団」のメンバー。
総統府によると、マザー・テレサは1985年に台湾を訪問、「仁愛伝道修女会」を創立している。列聖式典では台湾の「台北愛楽室内合唱団」が歌声を披露する予定。
バチカンは欧州で台湾と外交関係を持つ唯一の国で、国交を樹立した1942年から交流を続けている。ただ1951年に断交したバチカンと中国の歩み寄りが伝えられ、双方が復交した場合の台湾への影響が注目されている。
外交部の呉志中政務次長は、中国大陸がバチカンと対話するのは正常なこととして「反対しない」と語っている。