神に人生をささげることに喜びを見いだす若い女性が増えているようだ。最近の調査によると、米国のカトリック教会では、より若い修道女(シスター)や修練者、志願者が集まっているという。
この調査は、米女子修道会総長管区長評議会(CMSWR)に加盟する米国の137教区にある120の女子修道会全てを対象に実施された。米国には2015年の時点で、4万8546人のシスターがいるが、同評議会に加盟する修道会には、そのうちの約6千人が所属している。
同評議会に所属するシスターの平均年齢は57歳で、これは、全米のシスターの平均年齢をかなり下回っている。志願者の平均年齢は27歳前後で、シスターになる前の段階である修練者の平均年齢は29歳前後。そして、初誓願を立てた有期誓願者の平均年齢は32歳である。
同評議会所属のシスターの16パーセントが30~39歳で、60~69歳と70~79歳の各グループをわずかに抜いて、一番大きな年齢層となっている。
同評議会設立時から所属しているシスターは現在、千人程度で、同評議会に所属するシスターの約15パーセントに当たる。その他、80パーセント以上のシスターが積極的な奉仕活動に携わっており、19パーセントが教育に、17パーセントが医療に、11パーセントが福音宣教、教理・宗教教育に携わっている。
一方、同評議会の議長で、「シスターズ・オブ・ライフ」の総会長を務めるマザー・メアリー・アグネス・ドノバン氏は、シスターたちは皆、「祝福」されており、どの年齢層に属しているかは問題ではないとしている。
「十分に確立された修道会の存在は、新しい修道会に知恵と手本としての存在感を与えることができます」とドノバン氏。「私は、助言などのサポートと修道院長らの寛大さなしには、私たちのような共同体が結実することはなかったと確信しています」と言う。