キリスト教学校教育同盟関東地区の教職員後継者養成部会は3月31日、将来キリスト教学校の教員を目指す新入生を対象に「新入生ガイダンス」を青山学院(東京都港区)で開催した。将来、教職に就くことを希望する大学新入生21人が参加し、大学で学ぶ意義や、教職課程の仕組みなどについてガイダンスを受けた。教育同盟の機関誌「キリスト教学校教育」5月号が報じた。
教育同盟の各地区(東北・北海道地区、関東地区、関西地区、西南地区)は、それぞれに後継者養成部会を設置し、キリスト教学校の教員・事務職員志望者向けの教職員養成プログラムを実施している。同ガイダンスは、教育同盟と後継者養成プログラムについて知ってもらうことを目的に、関東地区の後継者養成部会が毎年企画しているもの。今回で9回目となる。
当日は、開会礼拝で始まり、その中で青山学院大学宗教部長の伊藤悟氏が、フィリピの信徒への手紙2章12~18節に基づいて、「どの大学に進むにせよ、キリスト教学校を卒業してきたことに自信を持って『ディアスポラ』としての使命を負っていただきたい」「人や社会を壊す生き方ではなく、作り上げていく生き方を選んでほしい」とメッセージを送った。
基調講演では、関東学院学院長の小河陽氏が「大学で学ぶこと」と題して講演を行った。キリスト教学校や国立大学、海外留学の経験を持つ小河氏は、「これから学問という新しい世界に入っていくに当たって、異質なものを受け入れ、いとおしむ勇気と誠実さこそが必要」と自身の体験を通して語った。
続いて、「教職課程履修と後継者養成プログラム」と題してのガイダンスが行われた。教職課程の仕組みや、教員を目指すための準備などについてパワーポイントを使って説明があった。その後行われた小グループに分かれての交流会では、同プログラム受講中の現役学生6人も加わり、参加者たちは先輩からのアドバイスを受けていた。
教育同盟事務局主事の磯貝曉成氏は、「教員を目指す人は、(教育同盟の)ホームページを通じて、加盟校の情報を多く得てほしい」と話した。