私が約22年間洗脳された「墓信仰」の宗教。前回は「元気な気」を奪われるから行くなと止められていた場所の中に、教会も含まれていたというお話をさせていただきました。
でも、マルセまゆみ先生のご紹介で、当時、私の自宅近くにあった先生のお知り合いの教会に連れて行っていただき、中に入ったところ、冷たいどころか、むしろ温かいものを感じた自分に驚きました。
散々、教会はマイナスの冷気が流れていて、必ず風邪をひき、具合が悪くなると言われていたので、入るのはかなりの勇気が必要でしたが、具合が悪くなるなどということは全く無く、何か癒やされる優しい風を感じたのを思い出します。
とはいえ、いまだ洗脳されていた私は、「ペンダントとお札を首と腰に貼っているから、それで守られているのだろう」と思おうとしていました。今思えば、初めて感じた「イエス様の愛」だったんですよね。
その温かな空気に包まれた私は、マルセ先生を通して、なんと初回にして「信仰告白」をしたのであります! でも、自分が「イエス様を信じます」と言ったのは、その場の勢いで、本心で無いのでは?と、マルセ先生に伝えると、「本当に信じてないと、口に出してイエス様を信じるとは言えないんだよ。大丈夫。佐伯ちゃんは、もうイエス様を受け入れたんだよ」(「人は心に信じて義と認められ、口で告白して救われるのです」【ローマ人への手紙10:10】)と。
なんとも不思議な感じでしたが、悪い気はしませんでした。でも、いまだ洗脳され中の私は、なんかうまく理由を付けて、教会から離れなければと思っていたのも事実です。
それなのに後日、その教会に某国のとても有名な牧師先生の秘書の女性がゲストスピーカーでいらっしゃるから、ぜひとお誘いを受け、断り切れず参加しました。もう、神様の救いの力が働いていたんですね。
それは、2012年11月23日(勤労感謝の日)。特別な聖会ということで、たくさんの方が参加されていた上、ドラムやギター、キーボード、タンバリンによる賑やかな賛美で、ものすごい熱気に包まれていました。
いよいよ、その秘書の方(以下:A師)のメッセージが始まりました。それはそれは、とってもエネルギッシュで、A師が熱いメッセージを放つたび、「アーメン!」と、力強く同意するクリスチャンの皆様。その熱気に当てられたのか?!次第に頭がボォーッとしてきて、しまいにはキューッと頭が痛くなってきたのです。さらに胸がゾワゾワし始めました。今思えば、私を縛っていた異教の”神”がざわつき始めたんだと思います。
その感覚はさらに、「異言」の祈りが始まった途端!ピークに!もう、心も体もパニック!パニック!「え~!!何何コレ??!!怖い!!帰りたい!!帰りたいよ~!!!何、この呪文みたいなの?!アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神って何??!!ワケ分からない~!!助けて~!!」と、心の中で「観音教」を唱えていました。
聖書をまともに読んだことのない私にとって、唯一の神が三位一体だとか、「聖霊様」とか(「精霊」と書くと思っていた)、ましてや「異言」なんて意味不明で、ただただ恐怖なだけでした。ちなみに最初「異言」は「威厳」と勘違いしてました(笑)。
当時の私にとって恐怖の礼拝がようやく終わり、その後の交わりランチに誘われたのですが、当然適当なことを言って、すぐさま逃げるように教会を飛び出しました。もうこれ以上教会になんて行けない!絶対おかしくなってしまう!その時の私は、マルセ先生に、どうやって断って教会から離れようかということばかり考えていたのです。
そこまで私のマインドを狂わせ、真の神様から遠ざけさせていた新興宗教団体X。なぜ私は洗脳されてしまったのか?!次回から、私が芸能界に入り、その宗教に出会い、洗脳されていく過程をお話ししていきたいと思います。(つづく)
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