2016年2月23日。「もう、これでひとまず、定期検査は終わりにしましょう」。某大学病院の婦人科検診でこう告げられました。それは、私を苦しめていた悪魔の業の一つから、完全に解放された瞬間でした。
2013年4月12日。私は子宮筋腫の摘出手術を受けました。ただの子宮筋腫ではありません。大きさ約30センチ、変性を起こしていた粘膜下筋腫で、長年温存していたことで壊死が進行、腹水もたまり始めているという、大そうな代物でした。そのあまりの大きさに、悪性の肉腫も疑われたほどでした。
もちろん、この大きさですから子宮ごと全摘出です。救われる前は、たとえ子どもを産める年齢を過ぎていたとしても、女として子宮を失うことへのつらさやむなしさがあり、また何より医療に対しての大きな疑念や、手術への強烈な恐怖がありました。
でも、クリスチャンになったことで、イエス様が全ての暗闇から来る恐れやさまざまなネガティブな思いの鎖を断ち切ってくださったことで、本当に平安な気持ちで手術に臨めました。もちろん、手術も無事成功。術後経過も、誰もが驚くほどの驚異的な回復ぶりでした。
なぜなら、私の場合の術前準備は、通常の筋腫手術よりも大変なものだったからです。まず、キューブリンという、生理を止めるホルモン注射を数回しました。通常は、この注射でしばらく生理を止め、筋腫を小さくして手術を軽くするために投与されるそうですが、生理のたびに毎月大洪水の大出血の私には、まさに「暖簾(のれん)に腕押し」「焼け石に水」、もう一つ言うなら「馬の耳に念仏どころかお陀仏!」クリスチャン的なことわざではありませんが(苦笑)全く効果がありませんでした。
鉄剤を飲んで、なんとかヘモグロビン数値を基準値に上げても、一回の生理期間で全てチャラになる、それどころか、輸血一歩手前にもなる状態でした。私の苦労をあざ笑うくらい、モンスター筋腫には全く通用しなかったのです。
これは取った後で分かったのですが、本来あった筋腫は最初に言われていた大きさより逆に小さくなっていて(2009年夏ごろは11センチと診断)、いわゆる「変性」を起こして別の物体と化していたことで、恐らく効かなかったのでは? と、あくまで素人的な見解ですが・・・。
他にも術前検査として、形成外科で血栓などがないかを入念にチェック。これは、筋腫の大きさにより、鼠蹊部(そけいぶ)などが圧迫され、足への循環機能が鈍ることで、足に血栓ができていた場合、筋腫を切除した途端、一気に循環を起こすと、血栓が肺や心臓に行ってしまい、命の危険があるからです。
私は一度、筋腫の圧迫で左足のリンパが詰まり、それを無理に流したことでひどい炎症を起こし、約1カ月痛みで歩けず、まともな生活ができるのに半年以上かかった経験がありましたから、心配でした。しかし、幸いにもその問題はなく、さらに、手術時に尿道を傷つけないために泌尿器科で尿道と筋腫の位置を調べ・・・。その他もろもろ、とにかく全てにおいて大掛かりなものでした。
2012年11月21日に信仰告白をし、2013年3月31日、洗礼を受けクリスチャンになった直後の大手術でしたが、前述したように手術への不安は無く、術後の自由になった自分を思い描き、ワクワクしていることができたのは、本当にイエス様が共にいてくださるという大きな安心感があったからです。
あれから約3年。いまだクリスチャン歴は約3年の「ヤング」ではありますが、この3年間、神様はものすごいスピードでさまざまな出来事を通して、私を導いてくださいました。
神様が私に下さった賜物を用いた「賛美クス」という私なりの伝道のスタイルを与えてくださり、そして、私が救われる以前のことを語る機会も、次々と与えてくださいました。今回のこのコラムのお話もです(感謝)。
なぜ、命を危険にさらしながらも子宮筋腫を放置し、巨大化させてしまったのか? 筋腫だけでなく、バセドー病を発症、副鼻腔炎もこじらせ、イイダコの頭大になってしまったポリープ、その間に離婚。芸能の仕事からいつしか離され、その後就く仕事就く仕事も不当解雇、経済危機にも見舞われてしまうといった不幸のオンパレードが、なぜ起きてしまったのか?
それは、約22年にも及ぶ、新興宗教の洗脳、目に見えない闇の世界と交わされた契約により、まさにエジプトに捕囚されたイスラエル人のようになっていたことに端を発するのです。それは知らず知らずのうちに、私の魂の領域をむしばみ、体を病ませ、私の大切な家族の絆や仕事の夢や将来の希望を奪っていったのです。
その信仰とは・・・(つづく)
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