前回は、私が約22年間洗脳されていた「天と地の法則」なる「墓信仰」の教えのメーン、「墓」と人との関係についていろいろとお話をさせていただきました。今回からは、それに付随して言われていた排除すべき「物」や行ってはいけない「場所」について教えられたことを、2回に分けてお話ししたいと思います。
まず「物」については、主に仏壇、神棚、お札、お守り、遺品、骨董品などです。なぜなら、それらは“真”の神様(あくまでその宗教で信仰されていた、宇宙そのものの陰と陽の神なるもの)からの“波動”を妨げ、霊気(マイナスの悪い気)を呼び、人体や生活環境に悪影響を及ぼすから、というものでありました。
神棚は、その前で人が熱心に個人的願望を拝むことで、人の念を積み上げ、その念が大きなマイナスの気を発生させ、災いが起きる。仏壇は、故人の位牌に向かって呼び掛けたり、悩みを言ったり、お願いをすることで、心配した故人の霊気だけを仏壇に呼んでしまい、その冷たいマイナスの気の影響で災いが起きる。
お札やお守りといったものは、「神、仏を利用しようとする品々に、マイナスの気を届ける」と、その宇宙の陰陽なる神から啓示があったとかで、その“神”の波動と周波数の合わない“気”が届けられているため、その影響で自分の気の流れが狂い、災いが起きる。
遺品は、身に付けると、その故人が亡くなった病気と同じ病気になってしまう。骨董品は、それを所有していたたくさんの人たちの思いの念が、長い年月をかけてその品物に込められ続け、持っていると、そのたくさんの念で災いが起きる。
例えば、お金に困り、泣く泣く手放した大切な家宝の掛け軸を、知らずに買い取って床の間にかけたら、その時からどんどん貧乏になっていくとか・・・。だから、全て排除しなさいと教えられました。
理由はさておき、ある意味正しいことも言っているかと思うのですが・・・。最後にもう一つ、排除しろと言われていたものがありました。
それは、「聖書」でした。教祖曰く、聖書は長い年月をかけて、いろんな人たちの手が加わり、改ざんされ、真理から外れたものとなっていると聞かされていました。
イエス・キリストが生きていた当時、イエスから直接教えられた弟子たちは正しい教えを聞けたが、弟子たちが後世に伝えていくにつれ、それぞれの弟子たちの個性が、聖書箇所の表現に加わり、伝言ゲームのように少しずつ真実から逸れ、違うものに変わってしまった。
だから、そのような間違ったことが記された今の聖書からは、やはり「マイナスの気=悪い気」が出ていて、近付くと冷たく、枕元に置くとその妨害電波で頭が痛くなり、健康な気を取られ、血の回りが悪くなって、最悪の場合、脳血栓やくも膜下出血といった、脳の病気を起こす危険性がある!よって排除しなさい!と言われました。
ですから、ホテルに宿泊したときなんて、大概枕元のボードの引き出しに入っている聖書を、毎回寝る場所からできる限り離れたクローゼットにしまい込んだりしていました。でも、もっと強烈な信者の人などは、部屋の外に出したり、ホテルスタッフに預けたりする人もいたほどです。私はそうやって御言葉から遠ざけられ、救われないようにされていたのです。
私を伝道くださったマルセ先生(主イエスの恵み教会主任牧師)から、新約聖書が届けられたときなんて、もう大変!!見た瞬間、驚きと恐怖で「ヒェ~!」と震え上がったのは言うまでもありません(笑)。まるでニンニクぶつけられたドラキュラの如し(笑)!
聖書を開きながら、電話で伝道されていたときのことです。「○○の○章○節開けてみて」と言われてページをめくるたび、私は恐れで、聖書に自分の“気”を取られまいと、人差し指と親指でページの端し~~っこをちょこっとだけつまみ、遠目で見ながらめくっておりました。
今では笑い話ですが、当時の私にとって、聖書をめくる行為は命がけの作業だったのです(笑)!まさに悪魔の巧妙なうそに、まんまと躍らされていたのです。
サタンは、あるところまでは正しいことを言って信じ込ませ、最終的にうそを入れてだまし、人を神から遠ざけようと企てます。なんせ「神の国」の元「超エリート」大天使だったわけですから、私たちよりずっと御言葉を熟知しています。
ましてや、御言葉の“み”の字も知らない当時の私をだますのなんて、赤子の手をひねるよりも超簡単だったのです。あらためて、そんな真逆のマインドから解放してくださった主に感謝です!!
次回は、行ってはいけないと言われた「場所」についてお話ししたいと思います。その中には、なんとやっぱり・・・!(つづく)
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