青山学院大学(東京都渋谷区)はこのほど、同じくプロテスタント・メソジスト派の信仰を基盤とする横浜英和女学院中学高等学校(横浜市)が1日から「青山学院横浜英和中学高等学校」として同大の系属校となったことを発表した。
系属校は附属校と違い別法人ではあるが、青山学院横浜英和中学高等学校の生徒が同大への入学を希望する場合、同大の教育理念を理解し、かつ別途協議して定める入学条件を満たす生徒については、募集枠を上限に入学が認められる。
系属校の前提としては、同大の入学希望者選抜方針(アドミッションポリシー)を共有し、中学校・高等学校の一貫教育を通じて同大との連携強化を志向すること、同大が定める入学基準を満たす生徒を育成する学校であること、学校名に「青山学院」の名称を含むこととなっている。
青山学院横浜英和中学高等学校は1880年、イギリス出身のプロテスタント・メソジスト派の婦人宣教師ハリエット・ブリテン(1882~1897年)によって創立されて以来、女子校として運営されてきたが、18年度から男女共学制に移行する予定となっている。中学1年から1クラス増しの5クラス編成となるが、従来行ってきた教育活動や行事、給食などを継続しつつ、新しい学校づくりに取り組んでいくという。男子制服については、17年春に発表する。
今回の系属校提携については14年7月18日、同大を設置する学校法人青山学院と青山学院横浜英和中学高等学校を設置する学校法人横浜英和学院との間ですでに協定が結ばれている。調印式は横浜英和学院マカスリン大会議室を会場に礼拝形式で行われ、青山学院の安藤孝四郎理事長、仙波憲一同大学長、横浜英和学院の永井輝男理事長、伊藤美奈子院長が出席した(役職は当時のもの)。