福島県白河市旭町にある交番で23日午後2時過ぎ、落し物を届けに来た中学2年の男子生徒(14)=白河市=が突然、金づちで交番相談員の男性(63)の頭を数回殴る事件があった。相談員の男性は、頭を数針縫うけがを負ったという。日本テレビなどが伝えた。
日本テレビによると、事件があったのは福島県警白河署の東部交番。男子生徒は、「交番の裏に財布が落ちている」と届け出て、交番内で拾得物登録の手続きを相談員と共にしていたところ、トイレから戻った際に突然、金づちで相談員を殴って襲ったという。
地元紙「福島民友」によると、相談員が生徒を取り押さえたが、通報を受けて警察官が交番に到着するまでも、相談員の額などを金づちで数回殴ったという。2人はともに面識はなく、生徒は傷害容疑で現行犯逮捕された。
テレビ朝日によると、生徒は「成績で悩んでいて、自暴自棄になってやった」などと話しているという。
福島民友は、「(生徒は)穏やかな性格で運動にも真面目に取り組んでおり、とても驚いた」とする、生徒が通う中学校の校長のコメントを伝えている。
なお、交番相談員とは、再雇用職員(地方公務員特別職嘱託員)として交番に勤務している非常勤の警察職員で、警察官ではないが、主に60〜65歳の警察官OBで構成されている。