大阪府内に住む中学3年の男子生徒(15)が昨年11月、大麻を所持していたとして逮捕されていたという。複数の国内主要紙が捜査関係者への取材で16日までに分かったなどと伝えた。
毎日新聞によると、男子生徒は昨年9月、大阪府南部の路上で警察官に職務質問された際、乾燥大麻や紙巻き大麻とみられるものを所持していたという。鑑定の結果、大麻と判明し、昨年11月に大阪府警が逮捕した。男子生徒は容疑を認めているという。
同紙は、男子生徒が「知人から購入した」と話していると伝えている。一方、産経新聞は、男子生徒が「先輩からもらった」と話していると伝えている。警察が、入手経路などについて慎重に調べているという。
大麻をめぐる未成年者の逮捕をめぐっては、先月27日、京都市内で中学3年と高校3年の男子生徒、会社員の19歳少年の3人が逮捕されている。また、京都市では昨年10月、小学6年の男子児童が大麻を吸引していたことが分かり、児童相談所に通知されるなどしている。
警察庁の統計によると、2014年に大麻に関わる事件で検挙されたのは1761人。このうち最も検挙数が多かった年代層は30代で678人、次いで20代が658人だった。20代以下の若年層の検挙数は全体の41・9%を占め、覚せい剤に関わる事件とは異なり、若年層が高い割合を占めているという。14年は、中学生3人、高校生18人、大学生27人が大麻に関わる事件で検挙されている。また、大麻に関わる事件では初犯者の割合が高く、14年は検挙した1761人のうち1383人(78・6%)が初犯者だった。