読売新聞によると、北海道東部の斜里町にある海別(うなべつ)岳(標高1419メートル)で、スキー登山をしていた男性3人が遭難した。2人は自力で下山したが、大学生の内山高彰さん(21)=網走市=が意識不明の状態で山中に取り残されているという。
毎日新聞によると、内山さんは登山仲間の高橋真湖人さん(37)と大野崇浩さん(33)=いずれも北海道清里町、会社員=と共に20日午前7時ごろ、海別岳に入山。吹雪になり、高橋さんは他の2人とはぐれ、午後7時ごろに下山。大野さんと内山さんは午後10時ごろ、海別岳の中腹でビバーグ(緊急的な野宿)をしたが、内山さんが意識を失ったため、大野さんが1人で下山し、21日午前4時ごろに高橋さんと合流し、警察に届け出たという。
海別岳は、斜里、羅臼(うらうす)、標津(しべつ)の3町にまたがる知床半島の付け根にある山で、整備された登山道はなく、登頂は積雪期が一般的だという。また、なだらかな斜面があるため、スキー登山に向くという。
北海道警はヘリや救助隊を出すなどして、内山さんの救出に向かっている。