群馬県北部の至仏山(標高2228メートル)で9日登山をしていた男性2人が遭難し、11日の捜索で、2人とみられる男性が至仏山の南側にある「小至仏山」(標高2162メートル)で倒れているのが見つかった。いずれも心肺停止の状態だという。NHKなどが伝えた。
NHKや産経新聞によると、遭難したとみられているのは、群馬県吉岡町の男性(38)と、群馬県渋川市の男性(29)で、いずれも会社員。9日午前、至仏山へ日帰りの登山に向かったが、10日になっても出勤しないことから、勤務先の会社の上司が通報。警察が捜索していた。
警察は10日、至仏山を捜索したが2人を発見できず、11日朝からヘリコプターを使うなどして捜索を再開。11日午前9時過ぎに至仏山と屋根続きになっている小至仏山の山頂から南に約100メートルのところで倒れているのを発見した。
一方、NHKによると、群馬県北部では9〜10日、大雪や風雪、雪崩の注意報が出されており、至仏山に近い群馬県みなかみ町では、24時間で84センチの積雪があるなど、この冬一番の大雪になっていたという。