群馬県桐生市の根本山(標高1199メートル)で遭難した可能性があると、22日夜に家族から通報があった70代4人を含む男女5人が23日、発見され群馬県の防災ヘリに救助された。共同通信が伝えた。
共同通信によると5人の命に別条はないという。遭難したのは、70代の女性2人と70代の夫婦、また夫婦の40代の息子の5人。夫婦の娘に22日午後7時10分ごろ、遭難したとするメールが届いたという。
桐生市が発行しているハイキングガイドブックによると、根本山は、近世では根本山神社のご利益を授かろうとする参詣者で賑わい、江戸期には参詣用のガイドブックも出版されたほどだという。スタート地点となる不死熊橋から根本山までは、最も登りやすいコース(約2・8キロ)で行くと、登りは約2時間、降りは約1時かかる。
一方、桐生川の上流、根本沢に沿って歩く上級者向きのコースなど幾つかのコースがあり、5人がどのようなルートを通って登山していたかは不明。不死熊橋は桐生駅から約20キロの地点にある。