慶応義塾大学4年生の男子学生(22)=神奈川県川崎市中原区=が、マンション4階の自宅から東急東横線の路線内などに生卵を投げ付けたとして、同県中原署は19日、学生を軽犯罪法違反の容疑で書類送検した。学生は、就職活動がうまくいかなくイライラしていたなどと、卵を投げ付けた理由を話している。国内主要紙が伝えた。
報道によると、この学生は10月26日から11月11日までに計7回、マンションの4階にある自宅のベランダから、東急東横線の線路内や近くのスーパーの裏口に、生卵約30個を投げ付けた疑いが持たれている。肩に卵が当たったというスーパーの買い物客から相談があり、警察が調べていた。
学生が住むマンションは武蔵小杉駅に近く、自宅の部屋は高さ約15メートルの位置にある。卵の投げ付けによる列車の遅れなどはなく、肩に卵が当たった買い物客にもけがはなかったという。
軽犯罪法は、騒音や虚偽申告、乞食、のぞきなど33の行為を罪として定めており、拘留または科料(1000円以上、1万円未満の徴収)を刑として定めており、その1つに「相当の注意をしないで、他人の身体又は物件に害を及ぼす虞(おそれ)のある場所に物を投げ、注ぎ、又は発射した者」がある。
卵を投げ付ける事件としては、会社員と高校生の兄弟らが9月、東名高速道路を走行中の車に生卵約500個を投げ付けたとして、暴力行為等処罰法違反と器物損壊の両容疑で逮捕されている。