兄の葬儀に出席するため、一時釈放されていた無職、飯田秀樹容疑者(50)=覚せい剤取締法違反(使用)容疑など=が、葬儀後に車から飛び降り逃走した。現在、警察が行方を追っている。時事通信などが伝えた。
時事通信によると、飯田容疑者は21日朝、勾留されていた奈良県警桜井署を出て、同県大和高田市内で行われた兄の葬儀に出席。葬儀後、家族や弁護士らと共に桜井署に戻る途中の午前11時ごろ、同県桜井市内で車から飛び降り逃亡した。飯田容疑者は、車が信号待ちのために減速した際、助手席から飛び降りたという。
身長約1メートル70センチ、中肉中背の飯田容疑者は逃走時、白いワイシャツに黒の喪服姿で、現金1万円以上が入った財布を持って逃げたという。読売新聞によると、警察は約90人態勢で行方を追っているが、22日午後9時現在、飯田容疑者の身柄を確保できていない。
飯田容疑者は先月、生活保護費を不正受給したとして詐欺容疑で逮捕され、今月13日には覚せい剤取締法違反(使用)容疑で再逮捕されていた。