教皇フランシスコは15日、バチカンでローマ教皇枢機卿親任式を行い、その間にコルカタの福者マザー・テレサほか4人の列聖の教令に署名する。バチカン放送局英語版が7日に報じた。「列聖式の日付と場所はこの親任式で宣言されるものと思われる」という。
教皇フランシスコは2015年12月17日、福者マザー・テレサの列聖承認文書に正式に署名し、彼女の取り次ぎを通じた、多発性脳膿瘍(のうのうよう)にかかっていたブラジル人男性の奇跡的な治癒を承認した。
腹部に腫瘍を持つインド人女性の奇跡的な治癒を教皇聖ヨハネ・パウロ二世が承認したのを受けて、マザー・テレサは03年10月19日、イタリアのローマで福者という称号を授与された。
1910年8月26日に今日のマケドニアにあるスコピエで、アルバニア人の両親からアグネス・ゴンジャ・ボヤジュとして生まれたマザー・テレサは、1997年9月5日にコルカタ(旧称カルカッタ)で死去した。
貧しい人たちや見捨てられた人たち、疎外された人たちへの無条件の愛で「貧民街の聖人」と親しみを込めて呼ばれていた彼女は、1979年のノーベル平和賞を含め、幾つかの国際的な名誉を博した。
バチカン放送局日本語版は昨年12月18日、「マザー・テレザ聖人に:教皇フランシスコがマザー・テレサ列聖に必要な奇跡を承認」という見出しの記事で、マザー・テレサの「列聖式の日取りは未定。いずれ列聖列福省により決定される」と報じていた。
一方、一部の報道では、その日取りが9月4日となるのではないかとの臆測も伝えられている。