京都府警宇治署が2014年、窃盗容疑などで逮捕し留置していた女性(49)=受刑中=を、接見室で寝かせ、紙おむつをさせて失禁させるなどしていたとして、京都弁護士会は7日、人権侵害に当たるとして、改善を求める勧告を出した。京都新聞などが伝えた。
同紙によると、女性は14年6月20日〜9月19日の約3カ月間、体を伸ばして寝られないほどの狭さの接見室で寝かせられた。職員が足りないことを理由に警官が夜間配置されず、トイレに行くことを許されなかった。そのため、紙おむつをさせられ、数度失禁したことがあるという。
女性は、近くに男性がいることが気になり、大声を出すなどしたため、夜間だけ留置場から接見室に移されたという。京都府警宇治署は京都弁護士会の調べに対し、女性用の留置場がある別の警察署へ移すよう京都府警本部に願い出たが、満室であったため断られたなどと説明しているという。