世界福音同盟(WEA)は15日、テープカットによる式典と礼拝、そして晩餐をもって、米ニューヨーク・ドーバーの新「エバンジェリカル・センター」開設を祝った。このセンターは今後、国際会議や会合、訓練プログラムの開催地として用いられる。WEAが16日、公式サイトで伝えた。
国際会議や会合、訓練プログラムの開催地となるこの地所は、WEAが事務局を持ち、全世界の福音派のセンターとして仕える、ニューヨーク市の近くに位置する。
「3つの世界的な教会組織のうちの一つとして、私たちは129カ国に6億人いる福音派に仕えている」と、WEA総主事のエフライム・テンデロ監督は語った。「エバンジェリカル・センターは、神の恵みによって備えられたものであり、これにより、世界中に福音同盟を設立し、強化するというWEAの幻をより効果的に実現できるようになった」
「このセンターは、指導者たちの会合や催し物のためだけでなく、各国の指導者や新たに起こされつつある指導者たちが、それぞれの国において教会に仕えるという自らの責務を、より効果的に果たせるよう訓練されるためにも、神によって用いられるだろう」とテンデロ監督は付け加えた。
「それは乗数効果をもたらし、神によって用いられ、世界の全ての民を弟子にするという大宣教命令の実現に、さらに大きな影響をもたらすだろう」と、同監督は述べた。
開設式には、さまざまな地域からWEAの代表者たち、各国や地域の教会指導者たち、そして幾つかの国や地方自治体の役人たちが出席し、祝辞を述べた。彼らはエバンジェリカル・センターを、彼らの共同体のための新しい始まりとして、また将来を見通した、キリストに似た指導者たちが育て上げられ、地域的にも世界的にも光をもたらす場所として見なしていることを証しした。
最初は2010年12月にニューヨークのビンガムトンに開設されたエバンジェリカル・センターは、礼拝堂や七つの多層建築を含む、はるかにより大きい空間のあるドーバーに移転した。絵のような自然に囲まれ、礼拝やオフィス、会合、教室、講堂、居住施設、そしてカフェテリアのための空間を提供している。
この地所は、10年間以上にわたるWEAのグローバル・パートナーであるオリベット大学が所有する2500エーカー(約10キロメートル四方)のキャンパスであるオリベット・センターの一部である。
計画には、有形およびデジタルの資料を集めた大型の図書館、聖書に関する資料のためのセンター、そして世界中の宣教奉仕活動のオンラインやデータのニーズに資するためのIT・データセンターが含まれている。
WEA国際評議会議長のヌダバ・マザバネ牧師は、開設礼拝を祝祷をもって終えた。同牧師は、神に感謝し、「どうか、私たちの愛する救い主よ、このエバンジェリカル・センターで行われる御国のわざにあなたの恵みを惜しみなくお与えください。これらの施設に入る全ての人々が、あなたのご臨在と御力と愛を感じますように」と祈った。