世界福音同盟(WEA)は、中米ホンジュラスの首都テグチガルパで開かれた国際リーダーシップフォーラム(ILF)で、新総主事のエフライム・テンデロ監督の就任式を行った。世界40カ国を超えるさまざまな国々から福音派の指導者たちがテンデロ監督のために祈り、世界6億人の福音派を代表するWEAの新しい指導者として同監督を歓迎した。WEAが19日、公式サイトで発表した。
2月9日から13日まで開かれたILFは、WEAが毎年開いているフォーラムで、WEAの国際評議会、常任チーム、さまざまな委員会や企画、特別委員会、地域および各国福音同盟の指導者たちや、世界の協力団体から70人を超える指導者たちが集まった。ILFが中南米で開かれたのは初めてのことで、ホンジュラス福音同盟とラテン福音同盟の寛大な支援によって実現した。
「私たちのエフライム兄弟に権限を委託したとき、私はエペソ人の指導者たちに対する使徒パウロの言葉を思い起こしました。彼がエルサレムに着くときに何が待っているのか知らなかったにもかかわらず、福音の宣教奉仕に対する彼の責務は揺るぎないものでした。『主イエスからいただいた、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たす』(使徒20:24)。彼のための祈りを教えてくれたのはこれでした」と、国際評議会議長で総主事代行のヌダバ・マザバネ牧師は語った。
「エフライム監督が、われわれから受けたとてつもなく大きな善意や支援に驚いています。そしてこれは私に希望を与え、彼を任命した私たちの決定を肯定するものです。前途にある務めは膨大ですが、神の助けと共に私たちは福音派の間に一致を築き、地球規模で恵みの福音を促進しようと努力します」と、マザバネ牧師は付け加えた。
来月初めから任期が始まるテンデロ監督は、ILFに参加して、WEAの指導者たちと会合した。同監督は世界中の加盟教会にイエスの福音を前進させる備えをし、個人や家族、地域社会、文化といった社会の各層において、神聖さと正義、そして刷新を求めるという自身のビジョンを提示した。
「私が次期総主事になることを求められたとき、私がその務めを引き受けた主な理由の一つは、WEAが持つ明確な目的です。自らの存在理由を知らない組織を導くことは、非常に困難であり、不可能でさえあります。けれども、キリストの証を進め、教会を強め、神聖さと正義、そして刷新を、社会各層で求めるという、神の目的の中に基礎を持った有機的組織体があるとき、その困難は再び可能なものとなるのです」とテンデロ監督は言い、「私の宣教奉仕の全ては、諸国を変容させて弟子にするべく、教会が神によって用いられるために、教会に仕えることです」と語った。
ILFに先立ち、WEAの世界指導者と各地域の指導者たちは、2月6日から9日まで会合を開き、129カ国の各国福音同盟に加盟する諸教会に、新しい形でより効果的に奉仕するためには、どのようにして共に活動するべきかを探求した。この会合は、彼らが共有する21世紀の文脈における地球規模および地域的なリーダーシップの各役割に焦点を当てたものとなった。