世界福音同盟(WEA)の国際協議会(IC)は、同議長のンバダ・マザバネ牧師を1月1日付で臨時の総裁兼総主事に任命した。WEAが2日に発表した。マザバネ牧師は、10年間にわたる指導の後に昨年12月に任期を終えたジェフ・タニクリフ博士の後継者である新しい総裁が任命されるまでこの役割を務める。
ICで14年間務めたマザバネ牧師は、WEAの常任チームを指導するとともに、この組織の代表者を務める。マザバネ牧師の拠点は南アフリカのヨハネスブルク。
「私たちの親愛なる友人であり前総主事でもあるタニクリフ博士が残した隙間を、一時的に埋めることとなり光栄だ」とマザバネ牧師は語った。「移行期間というものは、本質的に少しやっかいで不安なもの。でも私は、WEAが危機のうちにないことに感謝し、それを慰めとしている」
「タニクリフ博士は力強く有能な指導チームを残したが、この世界や私たちの世界の家族のニーズに私たちが応えていく中で、私たちの運動の改善と成長に向けて共に働き続けるものと、私は全く確信している。私たちがWEAをさらに素晴らしいものに向けて運営していくよう、神がこの機会の窓と指導者の交代を私たちにお与えくださったものと、私は固く信じている」とマザバネ牧師は付け加えた。
一方、新しい総主事と総裁を探す過程は最終段階にあり、向こう数週間のうちに任命が行われるものと予想されている。
WEAによると、マザバネ牧師は、ヨハネスブルクでローズバンク・ユニオンチャーチの副牧師を務めている。最近には、南アフリカのロードポートにある聖書宣教国際大学(ICBM)の第4代学長に就任した。按手礼を受けたバプテスト派の牧師であり、教会開拓や牧会に8年間携わった。また、放送メディアにも活動を広げ、ラジオ局の局長を6年間務めた。
さらに、アフリカ福音同盟(AEA)の会長を務めたとともに、WEA国際協議会の議長に任命され、国際聖書協会センド・ザ・ライト(IBS−STL)南アフリカの会長でもあり、IBS−STLのアフリカ顧問協議会の議員でもある。
また、社会正義と教会の参与に関する諸問題に取り組むいくつかのフォーラムにも参加しており、南アフリカキリスト教リーダーシップ大会(SACLA2)の協議員やトラック・コーディネーターを務め、そこでは2003年7月に南アフリカの指導者たちが集まってこの国が直面する7つの「巨人」について考えた。これらには、HIVエイズ、貧困、失業、家族の危機、人種差別、性差別、そして暴力が含まれていた。
マザバネ牧師はまた、開発資金に関する責任や送金、その草の根への影響を監視するとともに、開発の問題にアフリカ人の力強い声を反映させるつなぎ役として活動している独立系団体「アフリカン・モニター」の設立世話人も務めている。
マギー夫人と3人の子ども(男の子が2人、女の子が1人)の5人家族。