英国国教会と長老派のスコットランド国教会が歴史的な合意を結び、その距離を縮めた。英国国教会とスコットランド国教会のそれぞれの総会で来年議論される予定の「コルンバ宣言」には、霊的交わりと使命において共に近づき、関わり合う条項が盛り込まれている。つまり、互いの教会の聖職者と信徒は、相互に認め合い、歓迎し合う関係となる。
双方の教会は、特別な構造的責任を持つ。英国国教会はイングランドで設立され、女王を首長とし、26人の首長が貴族院に属している。スコットランド国教会は国民教会だが、国からは独立しており、王室の裁可がなくても法律を制定する権利を持つ。総会には、女王が指名した女王代理が出席する。
スコットランド国教会のジョン・マクペイク氏とチェスター主教のピーター・フォースター氏は、互いを英国の命として「特に不可欠」な存在として見なし合う、15ページの宣言書にすでに署名している。両教会はこの宣言によって、宣教の課題に直面するとき、互いがより効率的に語り合い、行動し合うことができるよう願っている。
マクペイク氏は、「2つの教会がコルンバ宣言を採択することは、長い歴史における有意義な一歩となり、すでに到達した地点を確認し、未来にわたる新しい可能性を切り開いていくことになると信じている」と語った。
今年初め、両教会は低所得者層向けに、低コストで銀行業務や貸し付けを行う教会相互信用組合の設立のために共働した。