しし座流星群が11月18日に極大を迎える。2001年に日本を含むアジアで1時間に数千個の大出現を見せた流星群だが、今年は1時間に数個の予想だという。また、予想極大時刻が18日午後1時と日中であるため、しし座が昇る未明が見頃で、アストロアーツの「2015年の天文現象ガイド」によると、18日未明か、19日未明が見やすいという。
しし座流星群は、しし座に放射点を持つ流星群で、毎年11月中旬から下旬に出現する。母天体であるテンペル・タットル彗星(すいせい)の通り道を地球が毎年この時期に通過する際、通り道に残されたちりが地球の大気に入って発火、流星として見えるものだ。
テンペル・タットル彗星は33年周期で太陽の近くに回帰し、その前後数年は流星の出現数が増大する。2001年には11月18日から19日未明にかけ、好天に恵まれた日本でも全国的に流星が観測され、1時間当たり数百から数千の大出現を見せた。
今年は出現数は少ないが、月光の影響は少なく、アストロアーツの「2015年の天文現象ガイド」では、「木星、火星、金星をしたがえて昇るしし座の雄姿を楽しみながら、空を広く見わたして気長に待とう」としている。