おうし座流星群の北群が11月13日にピークを迎える。流星の出現数は多くない流星群だが、時折、「火球」と呼ばれる明るい流星が見られるのが特徴。北群のピーク時はほぼ新月であるため、月明かりも少なく流星観測には好条件だという。
「流星電波観測国際プロジェクト」のウェブサイトなどによると、おうし座流星群は、10月上旬から11月終わりにかけた約2カ月間にわたって、おうし座付近から飛ぶ流星群。北群と南群に分けられる。流星自体はゆっくりしたものが多いが、火球が多く見られるという。また、過去の記録としては、11世紀のものまでさかのぼるという。
ピークを過ぎても流星の観測は期待できる。アストロアーツの「2015年の天文現象ガイド」によると、流星を観察できるのは、空の条件が良い所でも1時間当たり10個程度だが、今年は火球の出現が多いのではないかと予想されているという。
一方、おうし座(牡牛座)は、冬を代表する星座の一つで、狩人オリオン(オリオン座)に襲いかかる大きな2本の角を持った牡牛の上半身を表した星座。古代オリエントで繁栄と富の象徴とされた牛に由来するともいわれている。