台湾最大野党・民進党の蔡英文主席(59)のフェイスブックページに、フェイスブックなど一部のウェブサイトへのアクセスが規制されている中国からとみられるユーザーが大量の書き込みをし、「炎上」騒ぎとなっている。
蔡氏は10日、自身の公式フェイスブックページにあるイベント情報を投稿。この投稿に対し、中国からとみられるユーザーが批判的なコメントを相次いで書き込み、これに台湾からとみられるユーザーが応戦。12日夜までにコメント数は13万件を超えている。
一方、蔡氏はこれを受けて翌日11日、フェイスブック(facebook)の「f」の字のロゴを使用した「freedom.」という文字を入れた画像を投稿。中国からとみられるユーザーを「新しい友」と表現し、歓迎するコメントを書いた。蔡氏はコメントで、台湾ではさまざまな意見を持つ人々が交流や議論をし、社会をより良い方向に前進させているなどと語った。
来年1月の台湾総統選挙に出馬する蔡氏は、これまでの世論調査では、与党・国民党の候補を大幅にリードしているという。民進党は、中国からの独立志向が強く、特殊な方法を用いなければフェイスブックにアクセスできない中国からとみられる大量のコメントが書き込まれたことには、中国政府の関与があるのではないかとする見方もある。
蔡氏のフェイスブックページは12日現在、150万人以上の人が「いいね!」をしている。