スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立へ向けた動きをめぐり、スペインのマリアーノ・ラホイ首相は11日、カタルーニャ自治州の独立を阻止し、スペインの国家としての一致を保つため、憲法裁判所に提訴したと明かした。ロイター通信などが伝えた。
同通信によると、ラホイ首相はこの日行われた閣僚会議の後の記者会見で、「提訴は、単に(カタルーニャ自治州の)議会の決議に対するものではなく、この国全体を守るものだ」と話し、カタルーニャ自治州の独立は認められないとした。
ラホイ首相はまた、「これは州の諸機関に対する露骨な軽視。(独立賛成派は)民主主義を無にしようとしている。それに従うことはできない」と付け加えた。
カタルーニャ自治州では9日、州議会がスペインからの分離独立へ向けたプロセスを開始する宣言を決議。憲法制定に向けた準備や、財務に関する機関設立などを進め、18カ月以内の完全独立を目指すとしている。