迫害監視団体ICCのウェブサイトによると、ナイジェリア・ボルノ州の町チボクにある学校から誘拐された少女200人のうち、4分の1以上がまだ生存しており、ナイジェリア北東部のチャド湖周辺地域で囚人として捕らえられているという。
イスラム過激派集団「ボコ・ハラム」と戦うための統合任務部隊に対して、ある脱出者が語ったところによると、少女たちの多くは銃殺されたり斬首されたが、強制的に結婚させられ、イスラム教に改宗させられた者もいる。約60人が本拠地で生存しており、多くは国境近くの共同体へと移送されたという。
彼女は、繰り返し強姦され、妊娠し、性感染症にかかったとも話した。脱出した当時はサンビサ森林地帯のキャンプに拘束されており、あるフラニ族の遊牧民のところに逃げ込んだという。彼らは、彼女がチボクの少女であることに気付き、バガの多国籍部隊の駐屯地まで連れて行った。
彼女はまた、ボコ・ハラムの弱体化が進んでおり、地雷や即席の爆発物を埋設しながら迷える羊のようにあてもなくさまよっていると述べた。
「私たちは皆、強制的にイスラム教徒にさせられましたが、おのおの遠く離れたキャンプに拘禁されていました。イスラム教に改宗することを拒んだ人は皆、斬首されるか至近距離から撃たれました」