マイナンバー制度関連事業における汚職事件で、厚生労働省の職員が収賄容疑で逮捕されたことを受け、塩崎恭久厚労相が16日、「極めて遺憾」と述べ、謝罪した。厚労省はこの事件とは別に、贈賄業者にマイナンバー制度導入に伴う調査事業(約6億円)を委託しており、塩崎氏はこの事業について契約解除する意向であることも明らかにした。時事通信などが伝えた。
時事通信によると、塩崎氏はこの日行われた閣議後の記者会見で、「極めて遺憾であり、国民にお詫びしたい」と謝罪。逮捕された厚労省室長補佐の中安一幸容疑者(45)が、週の半分程度しか出勤していなかったという指摘などについても、しっかりと調査していくとした。
厚労省は15日、この汚職事件を受けて、21日に監査本部を開催することを発表。塩崎氏が本部長として参加するほか、竹内譲厚労副相(本部長代理)、三ッ林裕巳厚労相政務官(副本部長)らに加え、専門員として弁護士や大学教授、公認会計士らが参加する。