ソーシャルメディアの利用によって罪を犯すことを恐れているクリスチャンは、今やそうした恐れを持つことなくソーシャルメディアを安心して利用できる。ブラジルのプロテスタントのグループが、フェイスブックの「sin free(罪なし)」バージョンともいえるような、新しいソーシャルメディアを立ち上げたからだ。
創設者の一人で、ウェブデザイナーのアティラ・バロスさんはAFP通信に対し、「フェイスブックは暴力やポルノであふれています。だから私たちは、神や愛について語り、御言葉を広めることができるネットワークを創出することを考えつきました」と語った。
バロスさんたちが立ち上げたのは、フェイスブック(Facebook)の「Face」と、ラテン語で「栄光あれ」を意味し教会で良く使われる「gloria」から名付けた「フェイスグロリア(Facegloria)」。フェイスブックによく似ているが、明らかな違いが幾つかある。フェイスブックではおなじみの「いいね!」の代わりに、「アーメン」をクリック。ユーザーにより良い体験を提供するため、暴言や暴力、性的表現の投稿は禁止されており、投稿はボランティアのグループがチェックするという。
「私たちは道徳的にも技術的にも、フェイスブックより良いものでありたいと願っています。ブラジルの全てのプロテスタントの方に、フェイスグロリアに移行してもらいたいです」とバロスさんは語り、驚くべきことにたった1カ月間で10万人が登録したと述べた。
「これからの2年間に、ブラジルで1000万人のユーザーを得たいと願っています。スマートフォンのアプリのおかげで、1カ月で10万人を得て、2カ月ではさらに大きな成長を期待できます」とバロスさんは話す。
AFP通信は、このフェイスグロリアのドメインは「全ての可能な言語」で購入されており、将来的には世界中でフェイスグロリアが利用できるようになるだろうと伝えている。