米ニューヨークのある公務員が、聖書を持ちこめなかったため、iPadの聖書アプリを使って宣誓し、職務に就いた。
ナッソー郡の行政官エドワード・マンガノ氏(共和党)は、彼の第2期目の就任を聖書アプリがインストールされた米アップル社のタブレット・iPadと共に告げ、固定資産税を低くし、もっとビジネスを活発にすると約束した。この人気の行政官は、共和党、民主党の両党から支持を集めたことで、昨年11月に行われた選挙で民主党のトーマス・スオーズィ氏に競り勝っている。
民主党の知事アンドリュー・クオモ氏と、ニューヨークの上院議員チャック・スカマー氏は、エドワード氏を支持した人々であり、彼の第2期目の就任が決まったことに対し、希望と興奮を表した。
「今日から4年前を振り返って、エドワード・マンガノ氏のリーダーシップにより、ナッソー郡がより良い郡、より強い群、そしてより安全な郡、そしてより豊かな郡になっていることについて、何の疑いもない」と、クオモ氏は支持の意を表している。
行政官が電子聖書を使って職務就任を宣誓したのは今回が初めてというわけではない。2013年2月には、ニュージャージー州アトランティック市の消防士がiPadの聖書アプリを使用し職務就任を宣誓している。
聖書アプリは、アップルのアプリストア「iTune Store」で最も人気の高い製品の1つであり、昨年8月には、聖書アプリの1つ「YouVersion」の総ダウンロード件数が1億回を超えた。「iTunes Chart」では、3年間連続トップ100無料アプリの中にランクインしている。
また、2012年には、聖書の句節は3100万回以上ツイッターやフェイスブック、メールやテキストメッセージでシェアされたとされており、ソーシャル・ネットワーク化が進む現代社会において、聖書アプリの存在感がますます強まっている。