オバマ大統領はハワイで家族と過ごしクリスマスを祝った。しかし教会には今年も訪れなかった。オバマ大統領は5年近くに及ぶ大統領としての政権期間の中で、たった18回しか教会に訪れていない。 オバマ大統領は、家族と共に讃美歌を歌いプレゼントをあけた。ハワイの軍事基地を訪れたが、クリスマス礼拝には参加しなかった。ニューヨークタイムズ紙によれば、これはオバマ大統領とその家族がホワイトハウスに入って以来、ほとんどおこなわなかった珍しいことである。
12月26日付けのクリスチャン・ポストには、オバマ大統領のクリスマスイブとクリスマスの行動が短く報道されているが、礼拝に参加したかについては全く触れられていない。リスチャンポストへのEメールの中で、ホワイトハウスのメディア・アフェアーズの(White House media affairs)の代表者は、オバマ大統領が最近クリスマス礼拝に出席したかどうかについては述べず、そのトピックに関して入手可能な情報は代表取材における情報のみであると述べた。
非公式なホワイトハウスの歴史家でもある、CBSニュースのマーク・ノラーによると、クリスチャンを公言するオバマ大統領だが、2009年に大統領に就任以来、教会を訪れたのは18回である。ブッシュ前大統領が8年の政権期間に教会の礼拝に120回出席したことと比べると、オバマ大統領の18回という数字の少なさはさらに際立つ。タイムズ紙のコメントによれば、オバマ大統領の信仰というのはもっと複雑なもので、もっと個人的で、おそらくもっと包括的な問題である。
『信仰と大統領―ジョージ・ワシントンから、ジョージ・W・ブッシュまで』(『Faith and the Presidency:From Gorge Washington to Gorge W.Bush』)の著者であるギャリー・スコット・スミスは、クリスマスの礼拝に大統領が出席しないというのは、非常に稀なことである、と述べている。
多くの人々が、オバマ大統領がクリスマスの礼拝に出席しなかったことに関して、ソーシャルメディアで非難をしている。例えば、ヴァージニア州の男性は、「名目上のクリスチャンと一緒に・・・オバマ大統領はクリスマスに教会に行かなかった。」とツイートしている。「オバマ大統領一家は教会に行かなかった、だけではなく…..ゴルフにスイミングに…..こんな感じさ」と、別のコメントもツイッタ―上にある。 一方で、オバマ大統領を擁護する人々もいる。ニューヨークの男性は、「オバマ大統領はほとんど教会には行かない。レーガン前大統領と同じだ。私はいつも、信仰は、教会に出席することを通じてではなく、実務を通して表現するものだと信じてきた。」と書いている。
オバマ大統領はおそらく、クリスマス、あるいはクリスマス・イブに教会に出席するかという点で、他のアメリカ人とそれ程異なってはいないであろう。ピュー研究所の調査では、調査の対象となった成人の内の半分を少し上回る成人が、クリスマスの礼拝に出席することを予定していたことが分かった。
「オバマ大統領は多民族国家ということにとても配慮している。」とダートマスカレッジ宗教学部学科長のランドール・バルマーは言う。ランドール・バルマーは『ホワイトハウスの中の神:歴史は時を語る』(God in the White House: A History tells the Times』)の作家である。Faith-Based and Neighborhood Partnershipsの長であったジョシュア・ドゥボイス氏 は、「オバマ大統領にとって大切なこととは、どこで神を崇拝するかではなく、人々に使えることによって、どのように神に仕えるかということだ。」と述べている。しかし、バルマーは付けくわえる。「もし、命題が、あなたは日曜日の朝に2時間教会に行って過ごすか、または日曜日の午後にカレッジバスケットを見に行くか、というものでオバマ大統領がどちらかを選ぶとしたら、彼はおそらくカレッジバスケットを選ぶ事を知っているよ。」
クリスマス前の週末の演説で、オバマ大統領は次のように述べた。「私の家族、そして何百万のアメリカ人たちよ。キリストの誕生を祝い、神の人生を熟考しそして神の手本から学ぶ時がやってきた。毎年、私たちは人々を愛することを誓う。私たち自身を惜しみなく与え、私たちの兄弟を守り、私たちの姉妹を守る。しかし、これらのアイデアは私たちの信仰の一部というだけではない。それらは全ての信仰の一部なのである。そして、それらが私たちアメリカ人を団結させるのだ。」