もはや多くの人にとって生活の一部となっているフェイスブックやツイッターといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の使用に対する規範を、英国国教会が聖書の「十戒」ならぬ「九戒」として提唱している。
英国国教会は1月末、教職者向けにSNSを安全に使用するためのガイドラインを発表した。ガイドラインは9つの項目からなり、「焦らない」「一時的なものだけど永遠に残ってしまう」など、SNSを使用する上での注意点をまとめている。
1番目の項目である「焦らない(Don't rush it)」では、SNSのメリットの1つとして迅速なレスポンスを挙げるが、何も考えずに迅速にレスポンスすればよいという訳ではないと指摘する。投稿する前に、1)それは共有すべき自分についての話しか?、2)その投稿は母親に見せることができるものか?、3)その投稿は神が読んでも大丈夫なものか?、4)その投稿は新聞の一面に載っても大丈夫か?を自問自答してみるべきだとしている。
また、2番目の項目「一時的なものだけど永遠に残ってしまう(Transient yet permanent)」では、SNS上では投稿がすぐに古くなってしまうが、インターネット上には半永久的に残ってしまうという特性について警告。3番目の項目「あなたは代表である(You’re an ambassador)では、いくら個人のSNSアカウントであったとしても、自身が所属する団体の発言として取られてしまうことが往々にしてあることをなどを指摘している。
この他、「隠さない(Don't hide)」「パブリックな生活とプラベートな生活の境界線は曖昧(Blurring of public/private life boundaries)」「自己防衛(Safeguarding)」「法的枠組みの遵守(Stay within the legal framework)」「機密性(Confidentiality)」「自身のセキュリティにも注意を払う(Be mindful of your own security)」といった項目で、安全なSNSの使用について指針を示している。
英国国教会のSNS使用ガイドライン原文(英語)はこちら。