東日本大震災で被害を受けた日本バプテスト同盟オアシスチャペル利府キリスト教会(松田牧人牧師)が運営するキャンプ場「キリスト教森郷(もりごう)キャンプ場」(宮城県利府町)にある礼拝堂のリフォームが完成し、これを記念して27日(土)に「Morigo 礼拝堂・再建感謝礼拝」が行われる。
1・8万坪という広大な敷地を有する同キャンプ場は、日本バプテスト同盟の東北地区の教会や、海外からの支援によって1960年に設立された。震災により、4棟ある建物のうち2棟が深刻なダメージを受けたが、その修繕よりも「被害のより大きな沿岸部を支援すべき」という考えから、同教会では支援グループ「オアシスライフ・ケア」(OLC)を立ち上げ、キャンプ場を被災地ボランティアの拠点として提供していた。
昨秋ようやく、被害の大きかった2棟の建物を取り壊し、被害の比較的軽かった礼拝堂の大規模改修を行い、今回の完成に至った。取り壊しや改修に伴う費用は、教会内外からの献金が当てられたという。
復興のシンボルとして大いに用いられるよう願いを込めて行う27日の感謝礼拝には、さまざまな教団・教派、宣教団体の代表者、多数のゴスペルシンガーらが駆け付ける予定。また、被災地支援で協力関係を持つ地元の県議員や町議員も参加するという。
今後、同教会では今回のリフォームで機能が向上した礼拝堂を用いて、定期的な礼拝、コンサート、子育て・夫婦関係・リーダーシップなどに関するセミナーを計画している。さらに、生涯学習カフェ、フリースクール、高齢者ホームなどの開設を目指し、自然豊かな広大な敷地を多目的な教会キャンパス「オアシスセンター」として活用することを構想中だという。
詳しくは、各ウエブサイト(オアシスチャペル利府キリスト教会・オアシスライフ・ケア・オアシスセンター)まで。