キリスト教を建学の精神とする関東学院(横浜市)は18日、赤い羽根募金運動を行う共同募金会と、全国の教育機関に先駆けてパートナーシップを結び、「共同宣言」を発表した。同学院大学の横浜・金沢八景キャンパスで行われた署名式には、同学院からは増田日出雄理事長と小河陽(おがわ・あきら)学院長、中央共同募金会からは斎藤十朗会長、神奈川県共同募金会からは牧内良平会長らが出席した。
あいさつに立った増田理事長は、同学院が行っているボランティア活動に触れ、「豊富な経験を持つ共同募金会からご指導いただければ」と、共同募金会側へ協力を呼び掛けた。小河学院長は、「今回の共同宣言が、よりよい社会をつくることを実践していくという関東学院に脈々と受け継がれる営みを一層前進させるものであると確信しています」と述べた。
中央共同募金会の斎藤会長は、「こうした共同宣言は、全国でも初めてのもの。いいモデルケースになっていってほしい」と話し、県共同募金会の牧内会長は、「在学生が福祉に対する理解を深めてもらって、次の福祉社会を担っていく人になっていってほしい」と期待を述べた。
今後、学生の地域におけるボランティア活動や福祉事業への参加を進めていく。その他にも、多様性・協働性を育成するための地域連携プロジェクト創生などの取り組みも予定している。地域社会と連携した実践的な学びを通じて、これからの共生社会で求められる、多様な人々と協働できる主体的な人材の育成を目指していくという。
共同募金会は、社会福祉法の規定に基づき、47都道府県を単位に設立された社会福祉法人。その連合体である中央共同募金会は、共同募金運動の企画、啓発宣伝、調査研究、各都道府県の共同募金会の支援などを行っている。